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第4話! 防災シミュレーションゲーム風水害24
ECOスタッフ
私はとある工場の若手経営者。
親父の代から続く、地域密着型の会社として、地元では名を馳せている。
秋冷の折、風物詩である台風が近づいているらしい。
昨夜のニュースでは、類を見ない大型の暴風雨となることが予想されていた。
今のところあまり雨足は強くないが、これからどんどん酷くなってくるという。
……どれくらいの規模なのだろうか。
たしか、駐車場の屋根がぐらついていたから酷くならないうちに補修しておかなければ。
ああ、待て。
たしか明日はお得意先への納品日だった。
成果物はもう出来ているはずだ。
工場の方の地盤はどうだったかな?日頃からハザードマップを調べておけばよかった。
工場が心配でたまらない……。
しかし、立場上、周辺近所の声掛けや避難所への誘導も優先しなければならない。
そうでなければ、「●●さんのところの倅は人でなし」という噂がたちまち流布される。
正直面倒臭い気持ちもあるが、親父の顔に泥を塗れないし、ご近所付き合いは大切だ…。
ああ、やることがいっぱいだ!!!
一体どうしたら良いのだろうか!!!
そんなことを考えつつも、いつも通り出勤までスマホをぼーっと眺めていた。
――この時の私は、忘れられない衝撃的な一日を過ごすことになるとは知る由もなかったのである。
(若手経営者のエッセイ本『あの時ああしていれば~世界で一番長い10月21日~』より)
この度は弊社所員研修として風水害24というワークショップに参加させていただきました。
ゲーム感覚で楽しみながらも、現実的に起こりうる危機をいかに自身と住民の命を守りながらやりすごすか、というミッションはなかなか難しいものがありました。危機的状況の中では、考えて行動するまでの速さが実際に必要となってくるのかと思います。そのためには、教習所の「かもしれない運転」ではないですが、起こりうるかもということをシミュレートし、選択肢をいくつか持っておくのが良いかもしれない、と感じました。
また、ワークショップ後の所員との対話により自身では思いつかなかったような選択にも気づかされて、新たな知見を得た気がします。
所員リレー形式で繋ぐ第5話はなんと……期待大のあの方です!