先月半ばで閉幕した「アナザーエナジー展」（森美術館）へ足を運びました。アート界の中でも男性優位の潮流が長くあり、また、それぞれが置かれた環境や時代が激しく変化し、アートに対する評価や流行が移り変わるなか、それらにとらわれることなく独自の創作活動を続けてきた系譜を見てとれました。

今なお世界各地で挑戦を続けている16名のアーティストの年齢は71歳から105歳までで、全員が50年以上のキャリアを持っています。また、出身地は世界14カ国におよび、現在の活動拠点も多岐に渡っています。彼女たちを突き動かす特別な力、「アナザーエナジー」とは何かを考えさせられる素晴らしい展覧会でした。