STUDY研究活動・社会貢献
つくば霞ヶ浦りんりんロード サイクリングを通して
(M.)
利便性の高いレンタサイクルの予約システム
つくば霞ヶ浦りんりんロードでは「広域レンタサイクル予約システム」という乗り捨て自由なシステムが導入されている。サイクリングロード沿線11ヵ所での貸出・返却が可能ということで、コースに見合った場所を選べるのは大変助かった。
今回は土浦駅から少し歩いた場所にある「りんりんぽーと土浦」からスタートをした。基本無料で利用することができるのだが、非常によく整備されていた施設であったので、ここからスタートするというのは心が踊った。シャワー室などもあるため、土浦をゴール地点にする層も多いのだろうと思う。ただ、レンタサイクルという点でいえば注意事項があり、この施設で直接貸出・返却を行うのではなく、少し歩いた所にあるラクスマリーナ敷地内の一つの建物で貸出・返却をするということであった。少々ここで混乱をしたので、貸出場所への誘導は現地・HPともに改善の余地があると感じた点である。
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他にも土浦駅と直結している「りんりんスクエア土浦」のみ他の貸出・返却場所よりも1時間半ほど利用時間が遅いので、もし長距離を予定している場合は事前の時間配分の確認が必要になるだろう。
充実したサイクリングサポート
現地のサポートも思ったより充実していたと感じる。コースルートには等間隔で必ずペイント文字の目印があるため、初めての土地だったが地図などを開かずともルートに迷うことはなかったと記憶している。その都度地図を開くストレスがないため、この点は快適であった。ただ、結局現在地を把握するために地図アプリを開いていたので、市町村の境界などを知る看板などがあれば更に快適かもしれない。
![]() ▲駐輪場の横に設置された公共空域入れ |
かつての国体跡地
コースの前半では、「いきいき茨城ゆめ国体2019」のセーリング特設会場として利用されていた阿見町にある桟橋を通り過ぎた。国体利用後のスロープや桟橋については、当初はマリンスポーツとしての利活用を図る話もあったというが、我々が通った際にはそういった利用はされておらず、幾人かの釣り人が湖岸と向き合っていた。ここに来るまでも湖岸沿いにちらほらと釣り人がいたため、何が釣れるのかと考えながらペダルを漕いでいた所、ワカサギ釣りの禁漁期間の記事もあった。ワカサギ釣りというと凍った水の上に穴を開ける姿を想像するものだが、霞ヶ浦では陸からでも釣れるということなのだろう。後日調べて見た所、コイやタナゴ、ブラックバスなども釣れるようだ。そういえば今回、等間隔に釣り上げた魚が置かれている不思議な場所を通り過ぎたがあれはなんだったのだろう。
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楽しむためには基礎体力が必要
ここから稲敷市の和田公園に到着するまで写真がない。写真を撮ることを忘れるほどに景色を満喫していたと答えられればよかったのだが、現実は想像以上の強風で前に進まないながらも地面を睨みつけながらひたすらにペダルを漕いでいたからである。ホームページの「爽やかな風を浴びつつ霞ヶ浦湖岸沿いを笑顔で走り抜ける女性」像はよほど天気に恵まれており、日頃から運動をしている人にしか味わえない光景だろう。一度座り込んで休憩を取ると逆に立ち上がるのも厳しいほどに下半身への負荷がかかっていた。足を引っ張っていたので大変に申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、なんとか完走することが出来た。反省点を数えだすとキリがない研修で心が沈むのだが、途中、和田公園で偶然目にした桜はとても素晴らしかった。景色を楽しむ余裕を持てるようになりたい。
![]() ▲春のサイクリングにして正解だったと感じた瞬間 |